2009年7月31日金曜日

カルメン・エレラ小学校2009.7.30

今日は朝から雨。
と言うか、昨日の夕方から雨が降り続いています。
昨日行ったリオ・カニャーサス小学校が今日だったら、きっと学校まで来るまではたどり着かなかったでしょう。
そんなことを考えながら、予定時刻より20分遅れで出発。
それもカウンターパートのホセが、来ないのが一つの原因です。

車で約1時間ほどで、カルメン・エレラ小学校に着きました。
この学校は、学年2クラスの中規模小学校です。
私たちのセミナーに参加してくれた2人の先生のクラスにおじゃましました。

まずは、5年生担任のエリセニア先生。
残念ながら、クラスの10に近くが休みと言うことで、算す運授業は見せてもらえませんでした。
が、計算問題をかってに出させてもらい、子どもたちの計算力を試してみました。
3けた×3けたの計算はだいたいの子ができていました。
ただ、この問題は全員分かりませんでした。
3+2×6-4÷2
どの計算からするか分かっていないとできない問題です。

次に、4年担任のモニカ先生の授業を見せてもらいました。
今日は、2時間続きの算数の授業でした。
1枚目の写真の先生がモニカ先生です。
3けた×3けたのかけ算の問題を解く授業です。
彼女が出した2問の練習問題を解き終わった子どもたちに、練習問題を出してあげました。
たった10問。
パナマの授業では、練習問題がとても少ないんです。

問題はそれを解き終わった子たちが、することがなくてふらふらと出歩いたり、おしゃべりしてしまうことです。
たった10問でも、子どもたちにとっては多すぎると感じるのでしょうね。
たぶん、日本の同じ学年の子だったら、10分ぐらいで解けるでしょうね。

この後、急にもう一つの学校に行くことになり、そこの1年生の算数の授業をちょっと見せてもらいました。
この学校は、この町で一番大きな学校です。
1学年6~7クラスあります。
大きな学校というのは、私が見た限り、とてもうるさくて、とても行儀が悪い学校が多いです。
でも、この学校は違いました。
しつけも先生方がきちんと指導し、学級環境もよく、机もまっすぐで、子どもが授業を受ける態度も大きい学校とは思えないほどきちんとしていました。

お昼ご飯をごちそうになり、そこで校長先生(青い服)と一緒に写真を撮りました。

午後からは、セロ・プラタ小学校の6年担任のインディラ先生と、ミニセミナーの教材作りをしました。
彼女が行いたい授業は、小数の足し算です。
ガテマラの指導書をベースに、教材の絞り込み、教材作り、授業の進め方等の順に進めました。

こうして、この算数部屋でこんな仕事をしていけたら、とてもうれしいです。










2009年7月30日木曜日

リオ・カニャーサス小学校

今年の2月、カニャーサスで働いていたF隊員からのさそいがあり、1度だけ算数遊びを教えに来たことがありました。
今日は、その町の中心から車で30分ぐらい山の方に走ったところにある小学校に行きました。
その名は「リオ・カニャーサス小学校」。
「リオ」は「川」という意味です。
どうしてその名がついたか、よくわかりました。
途中、川を渡らなければならないからです。
写真にあるように、ひざぐらいの深さの川を車で乗り越えていきました。

この学校には先生が2人だけ。
その1人、エウリビアレス先生が、今回私たちを呼んでくれた先生です。
年齢は私よりそうとう上だと思いますが、とても元気で、パワフルな先生です。
それもそのはず、毎日、町から徒歩で1時間ぐらいかけて山道を通ってくるのですから。
彼がF隊員に私の連絡先を聞いて、私が配った算数の資料を大切に持っていてくれたのです。

というわけで、しばらく授業を見させてもらった後、授業をしてくれと言うことになり、簡単な四則計算の考え方を教えてみました。
彼の持つグループは、1年生、3年生、4年生の合計20人ほどの児童たちです。
3つの学年の複式授業をしているのですから、大変なことです。
当然のように黒板も3つあります。
子供たちも3つの方向に机を向けています。

写真は、4年生の子どもたちに教えているところです。
足し算と引き算は兄弟だよ。
かけ算と割り算はお父さんとお母さん。
だって、お母さんは食べ物をいつも分けてくれるでしょう。
君は兄弟が3人だったよね。
チョコレートが12個あったら、平等に3人に分けてくれるでしょう。
割り算って、この「分ける」っていうことなんだよ。
だからとっても大切なことなんだよ。
こんな感じで進めていきました。

もう1つのクラスでも。
1年生、5年生、6年生が1つの教室で勉強しているグループです。
1年生には、サクランボ算を。
13-4=
13を10と3に分けて、
=(10+3)-4
これを並べ替えて、
=(10-4)+3
=   6  +3
答えはいくつかな?
= 9 ですね。


日本では当たり前のこんな計算方法も、ここパナマではとってもすごい新方式なんです。
私が書いた黒板を、先生がノートに一生懸命写している姿に、小さな感動がありました。
こんな先生や子どもたちのために、次はしっかりと教材を準備して授業してみたいと思います。


















2009年7月29日水曜日

ガソリン代2009.7.28

ガソリン代が、まだ国の教育省から届かない!
もう3週間になります。
何をしているのか分かりません。
昨日からちょっと遠くの小学校に訪問し始めました。
それに間に合わせるはずだったのに。
しかもその日程を1週間あとにずらしたのに。
私がガソリン代を払うから、とにかくこの日程で小学校に行きたいと言わなければ、きっとまた1週間後にずれ込んだはずです。
ガソリン代もばかになりません。
前回は8ガロン(30リットル)入れて、18ドル(1800円)でした。
あと何回払うようなのだろう。
こんな教育省のシステムも、帰る必要があります。
今日は、明日の打ち合わせで提案する教材作りをしました。
そんな合間に、生徒が質問に来ました。
高校1年生の女の子2人の質問は少数同士の割り算です。
少数を整数に直してから割り算をすることは分かっていましたが、どうすれば整数に直せるかが分からずに悩んでいました。
いつものように、マス目ノートを使って4問ほど一緒に計算しながら説明していきました。
残った6問は、家でやってもらうことにしました。
再来週には、2学期の期末テストがあります。
また質問に来る生徒が増えてきそうです。


2つの小学校へ2009.7.27

早朝6時半出発。
待ちに待った日が来ました。
算数セミナーに参加した先生の学校を見に行く日です。
すでに3つの学校に訪問していますが、今日は同じ県内でも、山の中の学校に行きます。
教育省の車で走ること1時間半。
まずはラ・マタ小学校に到着。
5,6年生の学級だけ複式で、合計5人の先生が教える学校でした。
セミナーに参加してくれたルス先生は、小学1年生担任で、この学校の校長先生も兼ねています。
この日の算数の授業は、10のまとまりを考える内容でした。
授業が終わってから、子どたちを集め、10個のブロックを使って、合わせて10になる数についてミニ授業をしました。

この学校の全校児童による朝会では、私もあいさつさせてもらいました。
整列や話を聞く態度、集会後に教室に並んで帰る様子など、日本の学校に負けないくらいきちんとしていました。
遠い子は、2時間くらいかけて山道を歩いて通ってくるのだそうです。
多くの子がサンダルで登校してきます。
泥だらけのサンダルを見ていると、この子たちのために、私ができる精一杯のことをしてあげたいと思うようになります。

次に訪れたのは、来た道を20分ほど戻ったところにある、セロ・プラタ小学校。
セミナーに参加したインディラ先生は6年生の担任です。
授業は、起立、礼から始まりました。
この学校も小さく、6年生は12人でした。
今日の学習は、千の位までの足し算の文章問題でした。
問題を書いた後、子どもたちに場面絵を描いてから、式を立てるように指示していました。
私たちのセミナーで学んだことを生かそうとする姿勢を感じ、うれしくなりました。
筆算が苦手な児童へ、個別に指導して、最後にノートを集めて、休み時間にそのノートをチェックしている姿を見て、日本と同じような感じがしました。

午前中で授業は終わりですが、長い帰り道、お腹がすかないように大きな器いっぱいのお昼ご飯がでます。
この日は、ご飯に豆を混ぜたものに魚(肉)を煮たものをかけた昼食でした。
みんな、教室の自分の机で、行儀よく食べていました。

次のミニセミナーで何をするかを考えて授業を見せてもらいました。
今週の水曜日と土曜日に、ミニセミナーの打ち合わせをノルマルでします。
彼女たちのために自分が役に立てることが、とてもうれしいです。








2009年7月27日月曜日

プエルトムチスで釣り2009.7.26

午前10時。
サンチアゴのバス停で待ち合わせをし、いざプエルトムチスへ。
今日は、私を含め4人で遊びに来ました。
目的は魚料理を食べることです。
まずは腹ごしらえ。
これで300円ぐらいです。
コルビーナというスズキの一種の魚とパタコンというバナナをつぶして油で揚げたもののセットです。

それから川で釣りをしました。
えさは、レストランでもらったえびです。


釣れないだろうという予想をくつがえし、まず1匹。
ナマズを釣り上げました。
それからもナマズが次々と。
釣ったナマズは、すべて釣りを見ていたどこかの家族のみなさんにプレセント。
一番大きいナマズは、全長30cmほど。
けっこういい手応えがありました。

一緒に行った仲間も、その辺にあった糸に針をつけて釣っていました。
小さいけれど10匹くらい釣っていました。
釣りが初体験とは思えないくらい上手だったので、私も対抗して・・・。

かれこれ2時間。
雲行きがあやしくなってきたので、切り上げました。
バスの出発時間まで、近くのレストランでコーヒータイム。

休日のひとときを、こんな感じで過ごしました。










お祭りにむけて2009.7.25

来週末に、ここサンチアゴ市では大きなお祭りがあります。
このお祭りでは、メインの通りの一部を歩行者天国にし、そこに特設のディスコや飲み屋を作るようです。

赤いテントは、パナマで有名なビールのメーカーの「バルボア」の特設テントです。
バルボアはパナマのお金の単位でもあります。
(日本で言う「円」)
この由来は、500年前に初めてパナマを征服したスペイン人の名前です。


そして特設のディスコも作られています。
この夜も、夜中まで大騒ぎする若者たちでごったがえしていました。
このお祭りには、首都からも大勢の若者たちが来るようで、この夜は、サンチアゴが1年間で一番危険になるそうです。

ちなみに私は未だ一度もディスコなるところは行ったことがありません。
というわけで、来週末はサンチアゴ外で過ごそうかと考えています。




2009年7月25日土曜日

この図形は何?2009.7.24

高校2年生担当のビキ先生のクラスでは、今日から図形の授業をします。
そこで急きょ、私たちが飛び入りで授業のはじめのところをすることになりました。

これは何ですか?
「三角形。」
こっちは何ですか?
「三角形。」
では、同じもの何ですね。
「ちがう!」
どう違うか説明してください。
「右側は三角形がたくさんある。」
(右側は四角すいです)
三角形が4つもあるね。
でも、ここ(底辺)は四角形だね。
じゃあ、どう違うか触ってみてから説明してください。
一人の生徒に触ってもらい、違いを説明してもらう。
「面が一つか、たくさんあるかが違う。」
そうだね。こっちは面が一つだね。
だから、「平面グループ」ってしようね。
もう一つは面がたくさんあるね。
こういう形をなんて呼ぶんだっけ?
「立体。」
そうだね。だから「立体グループ」って呼ぼうね。
じゃあ、あなた、ちょっと前に来て目を閉じて、この図形はどっちのグループか言ってくれる?
(長方形を渡す)
「平面。」
じゃあ、これは?
(四角柱を渡す)
「立体。」
じゃあ、目を開けていいよ。
どこが違うか、もう一度、みんなに説明してくれる?
「面が一つか、たくさんかが違う。」
ありがとう。

4クラスをこんな調子でやっていきました。
これは、小学4、5年生で学習する内容です。
でも、平面と立体が区別できない生徒がとっても多いんです。
ビキ先生は、そんな生徒たちのためにいろいろな方法を考えていました。
そんな彼女の手伝いができて、本当によかったと思います。

今日は、保護者会の日です。
11時半から一斉に始まりました。
ずっと先生の話が続きます。
学校のきまりや、生徒の実態、保護者へのお願いや質問など・・・。
最後に、生徒の成績表を渡していました。
この保護者会は、年に2回あるようです。






















2009年7月24日金曜日

スクールバス2009.7.23

朝の7時前。
パナマの学校は午前中のクラスは、朝7時に授業が始まります。
そのため、生徒を乗せた黄色いスクールバスを至る所で見かけます。
バスのサイズはいろいろ。
普通はもっと小さなタイプが多いでしょうか。
日本で言うと、バンタイプの車で、15人くらいまでつめこんで乗せています。
午後の部の授業の終わりは7時近くなので、帰りもほとんどの生徒が、このスクールバスを利用します。

学校に着き、高校3年生のクラスの女の子が腕にギブスをしていました。
聞くと、手首をけがしたとのこと。

ギブスには、日本でするのと同じようにクラスメイトの名前がぎっしりと書かれていました。
私も名前を漢字で書き、早く治るように願いをかけてみました。

今日は、数学科の8人目の先生の授業参観ができました。
高校1年生を担当するマイテ先生。
宿題の答え合わせをしていく授業です。
全員の生徒のところをまわり、答えを間違っている問題の解き方のヒントを教えていました。
生徒たちも最後まで、集中して受けていました。
彼女の授業の中で今日が一番よい授業でした。
とてもよい気分で教室を後にできました。

算数部屋にいつも質問に来る高校1年生のサントくん。
今日の質問は、少数の割り算です。
こういう問題をするときは、いつもマス目ノートを使って解かせます。
最後に解いた問題は、割り切れない少数の計算でした。
割り算の計算の練習にはちょうどいい問題なのかな?
この問題の目的は少数の勉強なのに・・・。

下のはじまで計算したノートをおみやげに、にこにこと算数部屋からアパートに帰っていきました。






2009年7月23日木曜日

予定表2009.7.22

1週間ぶりに授業参観ができました。
高校1年生担当のネレイダ先生と、高校3年生担当のオーデライ先生の授業を見ました。
ネレイダ先生の授業は、副校長先生も一緒に参観してくれました。

ネレイダ先生はしつけをしっかりとする先生です。
教室に入るとすぐに生徒たちが起立。
そして「レイ」の号令で礼。
机を縦横まっすぐにそろえて授業を始める準備が完了です。

オーデライ先生は、この学校の数学科の先生の中で一番長く、このノルマル校で働いている先生です。
淡々と授業を進める先生です。自分のペースで・・・。

私たちが行おうとしているミニセミナーの宣伝ポスターは、これです。
Tさんが作ってくれました。


そして下の写真が今月から来月にかけての予定表です。
小学校訪問とノルマルの授業参観の予定などを書き込んでいます。

夕方6時から体育館で練習するというバレーボールに参加するために、今日は6時まで仕事をしました。
6時10分過ぎに体育館に行くと、やはりまだ練習は始まらない様子です。
パナマ時間にまだなじめない私は、始まるまで待っていられずに帰り道を歩き出していました。



2009年7月22日水曜日

校長の決断2009.7.21

今、行っている算数科の先生方への授業参観が難しくなってしまっています。
それは、授業を見ながら先生方の授業を評価しているからです。
評価と言っても、10の項目で、授業中生徒に考える時間をとっているか。黒板に書く字の大きさや色を考えているか。授業中に個別指導を行っているかなどの当たり前のことばかりです。
去年は、そんなことはしていませんでしたが、今年は生徒のためにもわかりやすい授業に心がけてほしいという願いもあり、形を変えてみたのです。
現在まで、12人中5人の先生の授業を見せてもらいました。
先生方の授業には座席配置など、それぞれ工夫もあり、先生方の授業にかける思いが伝わってきます。
しかし、数人の先生はこの授業参観をこばんでいます。
校長先生の許可証があればいいとも言っているようです。

そこで今日、算数科主任と一緒に校長室で授業参観の許可証を出してもらえるように頼みました。
校長先生の返答は
「NO」
授業を見せたくないという先生の授業は見ない方がいいと言うことです。

他の国のボランティアも同じような悩みを抱えているのでしょうね。
「ここは日本じゃないから。」とも言っていたようです。
そう、ここは日本から18000km離れた国「パナマ」です。

今日も生徒の質問に答えました。
今日の生徒の質問は、少数の足し算と引き算でした。
12.3+0.06+1.034
です。
マス目のノートを使って小数点の位置をそろえて足していくというポイントを教えると、生徒たちはよくできるようになりました。
たったこれだけのポイントを教えただけなのに、生徒たちは笑顔で教室に戻っていきました。

今日はちょっとぐちっぽい内容ですみません。

2009年7月21日火曜日

柔軟に・・・2009.7.20

2つのクラスを授業参観するはずが。
1つは、先生がセミナー(パソコンの校内研修)に参加していて授業なし。
もう1つは、先生全員の会議が急に入り、全クラス授業なしになってしまいました。
県の教育省に、セミナー参加校に行く車のガソリン代の件について話に行きました。
首都にある教育省から今週中に届くはずのガソリンが20ガロン(74リットル)。どう考えても足りません。
そんな話を1時間ぐらい・・・。
学校に戻り、首都の教育省の担当者に電話をして、80ガロンに増やしてもらえるようにお願いしました。
ちなみに今、パナマではガソリン1ガロンが2ドル70センターボです。
1リットルに換算すると、72円です。
昼食後、1時間ほど体育館でバスケットボールをして、汗を流しました。
本当はバレーボールをするはずが、時間を聞き間違ってしまって。
何をしたのか分からないような1日でした。
どんなことにでも柔軟に対応することが大切ですね。
という関係で、私が使っている柔軟剤の写真をとってみました。

2009年7月20日月曜日

マリアートで釣り2009.7.19

調整員のKさんの車で、ここサンチアゴから南に1時間ちょっと行ったところにある「マリアート」という町の海岸に来ました。
今日は、私にとって3度目の釣り。
今までの釣果は、ふぐ1ぴきのみです。

前日にも釣りをしたというKさんにポイントを聞き、8時半に釣りを開始。

最初はルアーで。
1時間半・・・。
全く当たりなし。

続いて、エビをえさに投げ釣り。
川と海の境目に魚が集まってきました。
竿先に当たりが伝わってきます。
最初に釣ったのは、このナマズ(全長20cmほど)。

続いて、このふぐ(全長20cmほど)。
あとは、時間だけが過ぎていきました。

というわけで、今日の釣果はこの2ひきのみ。

今度は絶対にルアーで釣ってみたい!

休日に釣りをするという休みの日の過ごし方が、とってもぜいたくに感じるのは、パナマだからでしょうか。
それとも協力隊員だからでしょうか?

海岸には泳ぎに来た家族連れが3組ほど。
彼らも英語をしゃべっていました。

2009年7月19日日曜日

全校清掃の日2009.7.17

朝、制服ではなく、Tシャツとジーンズの生徒ばかり。
「どうして?」ときくと、
「今日は掃除の日だからだよ。」と。
10時半から12時半まで、全生徒、全先生で、学校内をきれいにする、1年間でたった1日の日のようでした。

時間になり、クラスごとに作業を始めていきます。
窓を拭く生徒、床をはく生徒、モップがけをする生徒、机を運び出す生徒。机を拭く生徒たち。
でもこれが半分くらい。
残りの半分は、廊下で何もしないで話をしたり、通路のベンチに座っていたり、ただ教室の中にいたり・・・。

英語科のアレイダ先生は、生徒と一緒に教室の掃き掃除をしていました。
見ると、この教室の生徒のほとんどが掃除をしているではありませんか。
やはり、先生が一緒にそうじをすることが大切と言うことなのでしょうね。

60ある教室を全部回って、生徒と先生の働きぶりを見てみました。
先生のうち、一緒に働いていた先生は2人。
教室に先生がいたのは、20クラス。
何もしないでしゃべったり、新聞を読んだりしていた先生が10人ぐらい。
あとの先生はいったいどこに・・・?

という状況を考えると、生徒たちはよく働いているといった方がいいかもしれません。

私も一周しながら、ゴミを拾ってみました。
中サイズのゴミ袋がいっぱいになるくらい集まりました。
そんな脇のベンチで、座る3人の生徒たち。
その後ろには、ゴミが・・・。
何も言わずそれを拾う私。
何も気づかないのか話に夢中になる生徒。
その横の教室で一生懸命窓を拭く生徒たち。
その通路を何も言わずに通り過ぎていく先生。

教師って何を教える職業なのだろうと、袋いっぱいになったゴミを見ながら考えさせられた1日でした。

午後から、Tさんと分数の計算の指導法について話をしました。
こういう話を、ノルマルの先生と一緒にできたら・・・。

分数の授業を頼まれて、その授業の準備をするTさんの横で私は、ホンジュラスの3年生の算数の内容を調べていました。


シャーガス病2009.7.16

今日は、Yさんの働く保健省の方々とサンタフェという町のさらに山奥の村に行きました。
中米では、チンチェという血を吸う虫が悪さをして、人間に病気をはやらせてしまっています。
この病気を「シャーガス病」と呼びます。

Yさんは、この病気にかかる危険が高い村に行って、この病気の説明や予防方法を伝え、チンチェも捕まえる活動をしています。

そんな活動を見てきました。
今日は、バスの通りから20km(1時間)ほど車で山奥に言ったところにある小学校に、この病気の説明と予防方法を、子どもや村の大人たちに話をしました。

この学校は、1年生から6年生までが2つの教室に分かれて授業をする、複式学級の形をとる学校でした。
というわけで、先生も2人。
そのうち1人が校長先生を兼ねています。

最初に、保健所の方が病気について説明をしていきます。
その後、Yさんが子どもにチンチェの捕まえ方を実際に教えていきます。
直接手で触れないようにして、ビニール袋を使って・・・。

チンチェは、脱皮しながら大きくなっていく虫です。
最も大きいもので3cm以上もあります。
本物のチンチェを見せてもらいました。
これが夜、寝ている人間の血を吸うのです。
この大きいチンチェで5ccくらいの血を吸うのだそうです。

学校のすぐそばにあった家におじゃまし、どこにこの虫が潜んでいるのか教えてもらいました。
村人の家は、土壁です。その土壁の割れ目の中、おいてある木の下、屋根のすき間、そして庭の木の中にいるのだそうです。

多い家は、100匹以上いるというのもわかるような気がしました。

私の足では町から歩くには遠すぎるこの村に来れたこと、この村の子供たちが真剣に説明を聞く様子を見れたことが、大きな喜びです。

こんな村で働く先生の役に立つことはできないかと、私の活動を振り返ることもできた1日でした。








2009年7月16日木曜日

教頭先生が2009.7.15

朝7時。
高校3年生のあるクラスの授業参観をしました。
この授業参観では、先生方の授業を評価するというねらいもあります。
今日で2回目です。
今日は2人の先生のクラスにおじゃましました。

すると、なんと副校長(教頭)先生が一緒に参観してくれました。
聞くと、今日は会議がないから来たのだということです。
しかも先生のすぐ横に座り、じっと授業をする先生を見ています。

3時間目、高校2年生担当のディアネルサ先生の授業も見に来てくれました。
ディアネルサ先生は、生徒の座席を2人組にして教え合いを取り入れた授業をしていました。
先生が決めたペアで、本当に教え合いながら最後まで集中して学習していました。
2人ともわからないときは、先生を呼びます。

授業参観を終えて算数部屋に戻るとすぐに、生徒たちが質問に来ました。
今週から高校1年生は、少数の学習に入りました。
少数は、苦手な子が多いようです。
うれしかったのは、この子たちが始めて質問に来てくれた子たちだということです。

今年から、この部屋を学習部屋にして本当によかったと思いました。



2009年7月15日水曜日

登校と香取マット2009.7.14

私の住む家の近所からも、このノルマル高校に通う生徒たちがたくさんいます。
いつもより、5分くらい早く家を出たので、女の子4人組に会いました。
その登校の様子を一枚。
カメラを向けると、こんな感じでした。
とっても恥ずかしがり屋の子たちです。

今日は、朝から4つのクラスの授業を見させてもらいました。

久しぶりに、カウンターパートのホセ先生の授業も。
会議が長引いたらしく、10分近く遅れてきました。
というわけで、30分間だけの授業です。
生徒たちと和やかな雰囲気で、学習を進めていました。

私たちの活動には彼の力がとても大きいです。
だから彼のためにも、活動をがんばらなくてはと思っています。

2日前から切れていた「香取マット」をスーパーで買いました。
日本のタイプと似ています。
24個入って1ドル60センターボ(160円)です。
これが効いているせいか、部屋では蚊に刺されません。
パナマには、蚊取り線香もありますが、においが日本のよりもちょっときついんです。

朝、学校に行く前には、手足に虫除けスプレーをかけ、夕方からはこの香取マットをつけます。

これが私の日課になっています。





2009年7月14日火曜日

アタラジャ小学校へ2009.7.13

朝7時半。
正確に言うと、その約束の時間の5分前、県の教育省の車に乗ってアタラジャ小学校の授業を見に行ってきました。
この学校は、ノルマルから車で20分ほどのところにある学年3クラスの小学校です。
この学校から私たちのセミナーに5人の先生が参加しています。

今日は、3年生と5年生の授業を見せてもらいました。
3年生は、正方形の周囲の長さを求める授業でした。
3年担当のエベリア先生が、正方形に切った色画用紙を見せながら、周囲の長さの求め方を説明していました。
正方形の周囲の長さは、
1辺×4ですが、今日は最初の授業なのか、すべての辺を足して求める方法で答えを導いていました。
まだまだ、子どもたちにとっては難しいようで、周囲の長さってどこかを説明できる子ばかりはいませんでした。
一生懸命に授業をする姿に、私にどんな援助ができるか、考えながら見させてもらいました。

5年生は、重さの単位の学習でした。
担当のカルメン先生が、1kgは1000gで、・・・とみんなで復習させた後に、1つの文章問題をそれぞれ説いていく授業でした。
とてもしつけがしっかりされていて、先生も子どもたちのところを回り、援助していました。
その姿がとても新鮮で、感動的でした。
練習問題が何問か用意されていれば、さらに子どもたちは意欲的にチャレンジしていったと思います。

一番下の写真は何だと思いますか?
日本のとは、ずいぶん違うと思って撮ってみました。
答えは、
体育館(雨天練習場)です。

下はもちろん、コンクリート。
ゴミや砂もすごい。
日本の学校がどのくらい恵まれているかというのを感じずにはいられません。
けがをしないのかと心配にもなります。

こうして3つ目の小学校参観が終わりました。