2009年8月26日水曜日

ラ・マタ小のミニセミナー2009.8.25

今日から、ミニセミナーの開催です。

学校に行く途中で、おもしろいものを見ました。
馬に引かせて何かをしています。
真ん中の2つのたるの間にサトウキビをはさんでしぼり、下の白いバケツにその汁を落とします。
サトウキビ絞りの機械だったのです。
機械と言っても、動力は馬です。
こうやって砂糖を作るのですね。
馬は何回回るのだろう?と思いながら、この場を後にしました。

このセミナーは、授業準備や打ち合わせを一緒に行い、当日の授業を見せてもらうという形をとります。
ラ・マタ小学校では、1年生と2年生のクラスでミニセミナーをしました。
最初は1年生のルス先生のクラスです。
テーマは、10の合成と分解です。
10個の石が入った箱とプリントを使っての学習です。
この学習は、算数の基本となる10という数のまとまりを覚えるために大切です。
まだ、数の呼び方と数字とが結びついていない子どももいます。
繰り返し、プリントの問題を10個の石を使って考えていきました。

この授業を見に行ったボランティア3人も個別に支援しました。
やっぱり、分かったときの子どもの笑顔を見るのはうれしいですね。

2年生のアダム先生は、繰り上がりのある2けたどうしの足し算の学習です。
私が作った教材を使って、筆算の繰り上がりのしくみを学んでいきます。
繰り上がりの基本は、1けた+1けたの繰り上がりの計算にあります。
アダム先生は、繰り返し練習問題を、分かるまで子どもたちに解かせていました。
ノート1ページ全部がぎっしりと筆算でうまっていました。

最後に学校の前で記念写真。
たぶんもう来ないかもしれないという思いを持ちつつ、思い出の一枚になりました。

午後からは、カニャーサス・アバホ小の3人の先生との打ち合わせです。
1,2,6年生の担当の先生方と、3時間ほど話しました。
来月の8日にミニセミナーをすることを決めました。


今日は、朝から寝坊してしまいました。
明日はそうならないように気をつけたいと思います。

短期のT隊員の活動も残り1週間です。

よい思い出を作っていってほしいと思っています。














2009年8月25日火曜日

プールのゴメス2009.8.24

ノルマルのプールで泳ぐのは、今日で3回目。
体育のゴメス先生は、いつも夕方泳いでいます。
彼曰く、昔は体操の選手だったようです。
それも、パナマの代表の。
鞍馬で失敗してから、腰を悪くし、水泳を始めたとか。
サッカーの国際審判免許も持っているって言っていました。
ほんとかなぁ?

仕事の後、30分くらいでしたが、気持ちよく泳げました。
日本に帰ったら、わが子たちと泳ぎたいと思います。





鯛に似た魚2009.8.23

午後から釣りに出かけました。
行き先は、プエルト・ムチス。
いつもの場所で釣り始めました。
えさは、エビです。
最初は、ナマズが4匹。
それから、小雨がちらちらと。
4時半頃、調整員Kさんが来て一緒に釣りました。
遠くから近くにポイントを変えると・・・。
こんな鯛に似た魚が2匹釣れました。
家に帰って、家のお母さんにさばいてもらい、油で揚げてもらいました。
これがとってもおいしい!
また釣りに行こうと思います。

元の木阿弥2009.8.22

土曜日の朝は、6時に目覚ましで起きます。
土曜日の日課にしている、近所のゴミ拾いをするためです。
最近、家のそばにあるバスケットコート(兼サッカーコート)がある小さな公園では、若者たちがサッカーの試合をすることがあります。
この日は、公園の中と外でゴミ袋1つがいっぱいになりました。
この公園から大学前、そしてスーパー前のバス停まで、ゴミを拾って歩きます。
今日はビニール袋3袋がいっぱいになったので終了です。

翌日、公園の前を通ると、拾ったとき以上にたくさんのゴミがありました。

ゴミをこんなに自由に散らして遊んで、気持ちいいってことはないはずなのに・・・。

2009年8月22日土曜日

先生と教材作り2009.8.21

AM5:30
起床、洗濯、朝食、シャワー。
AM7:30
出勤。
2階のドアが閉まっているのでしばらく待つ。
AM8:30
カルメン・エレラ小学校のエリセニア先生(上の写真)とモニカ先生(真ん中の写真)と一緒に教材作り。
5年担当のエリセニア先生は、直角三角形の面積を基本とする面積の授業を考えています。
4年担当のモニカ先生は、3けた×3けたのかけ算を教えるために、2けた×1けたのかけ算から少しずつその意味を教えていく授業を考えています。
PM0:30
終了。昼食(お弁当)。
PM1:00
アレハンドロ・カマーニョ小学校のモイセス先生と教材作り。
2,4,6年のムルチグラード(複式学級)担当の彼は、4年生と6年生のための分数の授業をしたいと考えています。
私が提案した4つの教材と、2枚のプリントを使って、その教材の生かし方を考えました。
PM4:30
終了。
PM5:00
買い物(石けん、洗濯洗剤、シャンプー、ビール、パン)。
PM5:30
帰宅。シャワー、メールのチェック。
PM7:00
夕食。ブログ書き(今までたまった分)。
PM10:00(日本時間12:00)
日本の家に電話。
PM11:00頃
たぶん寝るでしょう。



早朝ランニング2009.8.20

隊員連絡所からほど近い、海沿いの新しい道が完成してから、マラソンのときを除いて、この道を初めて走りました。
海岸線に沿って作られたこの道は、自転車と歩行者、特にジョギング用に作られています。
端から端までちょうど2.5km、往復すると5kmです。
今日の早朝、K隊員と一緒に、ここを1往復走ってみました。
30分ほどかけてゆっくり走りました。
ジョギングする人とウォーキングする人が半々くらいです。
とても走りやすく、海を見ながら走れるこのコースは、ぽっちゃり気味のパナマ人たちのダイエットにも一役買っているようです。
お昼から弓道のメンバーと次の練習会場の視察に行きました。
矢を打っても安全などうかを確かめるためです。
そこは、パナマ運河沿いにあるメンバーの勤める会社の敷地内にありました。
昔、アメリカ軍が使っていた場所のようです。
その射撃場でした。
急に降り出した雨が小降りになる間、近くのコーヒーショップで、ちょっと休憩。
それから、サンチアゴに向かうバスに乗り込みました。

サンブラス旅行終わり2009.8.19

予定よりも2時間ほど遅れて飛行機が到着。
あっという間に過ぎたサンブラス同機旅行も、今日で終わりです。

正味2日間でしたが、天気にも恵まれ、本当に思い出に残る旅行でした。
特に、この島々の景色や海の美しさには感動しました。
パナマでも有数の観光地になっている理由が分かりました。

飛行機を待つ間、滑走路のそばにあるレストランでオハルダとコーヒーを食べました。
持ってきた本も読み終わり、このレストランの前を散歩していると、こんな白い変わった花が咲いていました。
ゆりの一種でしょうか。

9時過ぎに飛行機で出発。
飛行機の中から眼下に広がるサンブラス諸島に別れを告げました。

パナマに着いてから、JICA事務所と日本大使館での用を済ませ、昼食にみんなでお好み焼きを作りながら食べました。
もちろん調理人は私。
といっても野菜を切って小麦粉と卵を混ぜるだけしか手間はかかりません。

夜は、韓国・日本料理?のレストラン「ソウル」へ。
お客さんは私たちだけ。

こうして旅行最終日の1日が終わりました。





サンブラス旅行2日目2009.8.18

昨日焼けた背中の痛みを感じながら、起床。
今日はどの島に行くか期待を抱きながら、朝食のパンと卵焼き、コーヒーをいただきました。

今日着いた1組の夫婦と一緒に出発。
昨日行った島より少し遠くにある「ペリカン島」に着きました。
昨日行った島より珊瑚礁が多く、何万という小魚のじゅうたんが私たちを出迎えてくれました。
島を泳いで一周してみました。

船の中に釣り道具を忘れてしまい、釣りができないので、1kmほど離れたところにあるヤシの木が1本しか生えていない小さな島に泳いで行くことにしました。

泳いでみると30分近くもかかりました。
島で少し昼寝。
とっても気持ちのいい昼寝ができました。

宿に帰ってお昼を食べたのは午後2時過ぎ。

4時半に近くの島めぐり。
おみやげにたくさん「モラ」(写真で私が持っているもの)を買いました。
これを作るのに、大変な時間がかかるようです。
この大きさでだいたい15~20ドルくらい。
パナマ市で買うよりも5ドル以上安く買えます。

一緒の宿に泊まったみんなで記念撮影。
みんなとってもいい方たちばかりでした。

夕焼けを見ながら宿に戻りました。
明日の早朝に帰らなければならないことを思い出し、夕焼けの美しさが心にしみていく感じでした。

天気にも恵まれ、充実した2日目が終わりました。

夕食に出たカニにも感動!

今宵も、同期3人で11時過ぎまで語り明かしました。

サンブラス同期旅行1日目2009.8.17

待ちに待った1周年を記念する同期旅行の日が来ました。
パナマの同期(20-1)隊員は3人。
S隊員とW隊員と私の3人です。
新型インフルエンザの影響で、実際は1年2か月たった旅行になりました。
私の休みに合わせてくれた心優しい同期の2人と
2泊3日の小旅行です。

来たのはここ「サンブラス諸島」。
パナマから飛行機で約30分ほど。
カリブ海側にある小島郡です。
早朝に出発し、私たちが泊まる宿と同じ名前の島(ウクプトゥプ)に着いたのが朝の8時です。

少し休んでから朝食をいただき、ボートで40分ほどの所にある小さな島に、同じ宿で泊まる旅行者と一緒に連れて行ってもらいました。
うわさに聞いたとおり、海の中は澄んでいました。
穏やかな波。
まぶしい太陽。
きれいな海。
そこでシュノーケリングしたり、釣りをしたり・・・。

お昼過ぎに宿に戻ると、この伊勢エビ!
日本では、結婚式でしかお目にかかれないような大きなエビが私の胃袋の中に。
3食に船の送迎がついて1泊50ドル(5000円)とは安い!

1泊目の夜は、電気が消える夜の10時を過ぎても、この1年の思い出話は語り尽くせませんでした。

最後の写真は何でしょう?

正解は、「トイレ」です。
海の中にドボン!
そして魚がごちそうさまっていう感じです。
100%自然のトイレって、汚しちゃ行けないって本当に考えらることができる貴重なものですね。

こうして旅の1日目は楽しく過ぎました。









11回目の弓道練習会2009.8.16

私の都合で練習日を日曜日にしてもらいました。
土曜日に、大学の授業がある人や仕事がある人にとっては日曜日の練習の方がいいのでしょうか。

今日はいつもより少し多い7人の参加者でした。
次の練習では実際に矢を打つため、最初からペースを上げて練習していきました。

最初は、矢とゴム弓を使って会と離れのイメージ練習です。

次は、弓だけで第三から会にかけての肩入れを意識した練習。

そしてかけをつけての練習。

最後に弓、かけ、矢を使って、最初の「ゆう」(礼)から最後の「ゆう」 までの練習です。

最後は、3人ずつ立ちに入りました。
最後の写真を見ても分かるように、だんだん様になってきました。

胆石の手術をしたノリエガ先生がカメラマンをしてくれました。


次は日本文化紹介前の最後の練習です。
パナマの人たちにパナマの弓道を練習する人が、模範演舞できることは、私にとって楽しみであり、喜びでもあります。

本当に教えていて楽しいと感じた1日でした。




サンタフェのフェリア2009.8.15

土曜日の今日、ミニセミナーのための話し合いが、相手の先生の都合でなくなりました。
そのときの時間は午前9時。

昨日から、サンタフェでオルケディア(ラン)の展示会をしているというので、そこに行くことにしました。

バスで1時間半ほどでサンタフェに到着。
入り口で1ドル(100円)を払って会場の中に入りました。
最初に入ったのは、小さなキヨスコ(お店)です。
6つぐらいのお店しかありませんでした。
その1つに、このおばちゃんが作っている人形?のお店がありました。

私がビールを飲みながら、家のお母さんに作ってもらったお弁当を食べようとしていると、このおばさんが話しかけてきました。
かれこれ30分以上は話したでしょうか。
1つぐらい買ってあげようと思い、値段を聞いてみました。
「あのニワトリはいくら?」
「あれは12ドル(1200円)よ。」
「え!12ドル?」
思ったよりもそうとう高かったため、買うのを断念。

昼食を食べ終えてから、ランの展示販売をしている場所へ移動。
きれいなランが私の目を十分に楽しませてくれました。
その中でも、この日最も見たかった「エスピリート・サント」(パナマの国の花)が、可憐な白い花を咲かせていました。
初めて生で見るこの花の前で、しばし写真の撮影会。

待ち合わせしたT隊員と合流し、ちょっとコーヒー工場に足を伸ばしてみました。
ここは、農業団体がサンタ・フェで収穫したコーヒーを使って作っている「セロ・トゥーテ」というコーヒーの工場です。

パナマ帽子をかぶっているおじさんに連れてきてもらい、緑色のシャツのお兄さん(工場で働いていた方)に工場内を案内してもらいながら、その作る課程を説明してもらいました。

写真は、豆を煎っているところです。
とっても香ばしいにおいがただよっていました。
「コーヒーを飲ませてくれる?」って聞いてみましたが、
「できないよ。」とあっさり言われてしまいました。
T隊員が1袋(210g)買うと、1ドル50(150円)でした。
おかしいな?さっきスーパーで買ったら1ドル25(125円) だったのに。などと細かいことを考えず、この貴重な体験をさせてもらったことに感謝しなければ。

最後の写真は、できたコーヒーを袋詰めしているところです。
安い方のコーヒーは、10%分くらいトウモロコシの粉を混ぜていると言うことでした。
今まで知りませんでした。
日本でもこうしているのかな?

コーヒーを収穫してから大変な行程を経て、私たちが飲める状態までになるのです。

これから、毎朝夕コーヒーを飲むとき、今日のことを思い出しながら飲んでみようと思います。








2009年8月15日土曜日

ボージョ2009.8.14

教育省に、今後の車の使用許可願書を提出しに行こうと正面玄関を通り過ぎようとしたとき、家のお母さんであり、秘書であるアミンタさんに呼ばれました。
「ケイ、ベンガ、カ!」(けい、ここに来て!)と。
行くと、1本の「ボージョ」(トウモロコシを練って丸めて葉にくるんで蒸したもの)をくれました。
どっしりと重く、葉にくるんだ本格的なものは、語学学習のホームステイ先で1年前に食べた以来でした。
午後、おいしくいただきました。

今日は、計算の練習問題の印刷ととじこみの仕事をしました。
明日、ミニセミナーの打ち合わせに来る、アレハンド
カマーニョ小学校のモイセス先生は、ムルチグラード(複式学級)を担当しています。
彼が担当する学年は、2,4,6年生です。
どうしても教える内容がちがうため、2年生を教えていると4,6年生が何もしないでいることが多く、そんな時間をできるだけなくすために、計算練習のプリント問題を作ってみました。
パナマでは、印刷屋さんで2枚印刷すると5円かかります。
もし20人の子どもに1枚ずつ印刷すると50円。
それが1週間で、250円。
1か月で1000円になります。
1か月の給料を3万5000円しかもらっていない小学校の先生にとっては、とても大きな出費になってしまいます。
そこで、繰り返しプリントを使う方法を教えていこうと思っています。

ここ最近ではめずらしく、午後6時半まで仕事をしました。
日本だったら、「お先に失礼します。」という時刻でしょうか。
薄暗くなった帰り道を、日本でのそんな様子を思い浮かべながら歩きました。





先生がいない!2009.8.13

朝7時。
セロ・デ・プラタ小学校へ向けて教育省の車で出発。
8時半、到着。
今日は算数科主任のホセ先生と一緒です。
あれ?6年生担当のインディラ先生がいない。6年生の子どもたちもいない。
当然ミニセミナーもできません。
校長先生に聞くと、彼女のお子さんの病気のため、今日休みだとか。

そこで急きょ、明日ミニセミナーをする予定のラ・マタ小学校へ行きました。
20分ほどで到着。
何かおかしい。
子どもたちがみんな外で働いている。
教室にいるのは1年生の子どもたちだけ。
今日は親を中心に学校菜園の植え替え作業をしていました。
子どもたちは、学校の草刈りです。
しかも、2年生の担当のアダム先生は、インフルエンザで休んでいるとのこと。
ただで帰るのはもったいないので、1年生の教室で算数の授業をさせてもらいました。
内容は、足して10になる計算です。
前に来たときよりも子どもたちの能力の差があることに気がつきました。
指の数と数字とが結びつかない子どもに、どう支援していけばいいのか考えるいい機会になりました。

午後からは、ノルマルでミニセミナーの打ち合わせをしました。
今日来てくれたのは、ロス・アルガロボス小学校の5年生を担当するニディア先生です。
ミニセミナーでは、分数の授業をします。
分数の意味を子どもたちに理解してもらえるように、一生懸命指導方法を考えました。

有意義な2時間があっという間に過ぎました。





2009年8月13日木曜日

スペイン語での約束2009.8.12

午前8時半。
ロス・アルガロボス小のニディア先生との話し合いの開始時間です。
まだ来ない。
パナマ人だから遅れるのは当たり前。
10分ほどたったところで、彼女の学校に電話。
「今日、8時半ですよね。いつごろ来れますか?」
「えっ。今日はテストだから、今は行けない。」
「でも、前に8時半に行けるって行っていましたよね。」
「明日でいい?こっち何時に来れる?」
「話し合いは、ノルマルでするって言いましたよね。こっちに何時に来られますか?」
「・・・・」
「じゃあ、2時に。」
こんなやりとり。
言ったはず。でも確実に伝わったかどうかは自信がない。
スペイン語での約束は、何度も確認しよう。
そう思った一日でした。

Tさんの知り合いの先生が日本からパナマに来ています。
今日、ノルマルに遊びに来てくれました。
以前、ホンジュラスの体育隊員だったと言うことで、スペイン語も話せました。

見えない仕事2009.8.11

ここノルマル校は設立70年の伝統ある学校です。
その正面玄関の外と内側には、すばらしい彫塑がありあます。
聞くと、ヨーロッパの美術家かだれかがこれをデザインしたのだとか。
この彫塑を一人で掃除しているのが彼。
右側に白いシャツを着ている彼です。
小さなハケを片手にはしごを使ってていねいにほこりや汚れをとっていきます。
とても根気がいる仕事です。
私は、そんな仕事をいつも黙々とこなす彼と、よく話をします。
近づいてよく見ると本当に手が込んでいます。
彼のおかげで、そんな作品がひときわひきたっているということを知る人はどれくらいいるのでしょうか。

フルマラソン2009.8.9

朝3時半起床。
急いで朝食を食べ、
4時半に会場のムルチプラザへ。
今日が記念すべき、人生初のフルマラソンの日。
昨夜はちょっと興奮していたためか、本を読んでも眠くならず、結局寝たのは11時近くになってしまいました。

スタートは予定時間より15分遅れて、5時15分でした。
ハーフまではおさえようとしたペースが女子1位のランナーと張り合ってしまい・・・。
気づいたらハーフが1時間40分ペースに。
まずいと思ったときから足がつり出しました。
いたるところがつりだしました。
ひどくなったのは、ハーフを過ぎた頃から。
最初はももの裏側。
次はふくらはぎ。
そしてすね側の筋肉。
しかも両足。
30km手前から走れなくなってしまいました。
33km付近では、歩くことも座ることもできず、5分くらい筋肉がつる痛みと戦いました。
係員の女性が遠くから水を持ってきてくれ、ずっと私に付き添ってくれました。
棄権しようと考えましたが、何とか痛みの峠が過ぎ、歩けるとこまで歩いて行こうと決め、歩き出しました。
やっと走れるようになったのは、残り5kmくらいのところ。
最後の力を振りしぼって。
結果は、4時間23分。136人中84位でした。
他に駅伝の部に出場した日本人たちの顔には、充実感に満ちた笑顔がありました。
走るって単純なことですが、やってみないとその良さ(厳しさ)は分からないものですね。
次は、1月のコロン・パナマ駅伝に向けて練習だ!



10回目の弓道練習会2009.8.8

首都にあがった土曜日の午前中、いつものように弓道の練習をしました。
今日の参加者は6名。

前半は、弓だけで弓道八節の繰り返し練習。
たまに腕立てふせの、「ふせ」の状態で「会」のイメージをつかむ練習。
肩胛骨を近づけるイメージをつかんでもらうために。
だんだん会での状態がよくなってきたところで、後半のかけをつけた練習に。

かけをつけた右手の形も様になってきました。
写真を見ても貫禄が出てきた感じですね。


高校時代、来る日も来る日も弓道八節の練習をした日々を思い出します。
そのときは、まさか将来、パナマでパナマ人に弓道八節を教えるなんて考えもしませんでした。

リーダーのノリエガ先生が、ある地図を広げて見せてくれました。
そこにはパナマの総合運動公園の予想完成図が書かれていました。
その一角に、「弓道場」が。
近い将来、パナマにも弓道が広まるかもしれません。

そんなきっかけを作った日本人になっていることを、誇りに思います。

ちょっと大げさかな?

分数の教材作り2009.8.7

朝からずっと分数の意味を考える教材を作っていました。
1/3+1/3が分からない5年生の子たちに、どうやって分数を理解してもらえるか考えました。
いろいろな教材を作りましたが、授業をする担任の先生に選んでもらいたいと思っています。
分数を長さで考えるか、大きさで考えるか、ジュースの量で考えるかというところがむずかしいところです。
明日は、また違う教材を作ってみるつもりです。

お昼頃から来た、高校3年生の質問の態度に腹を立てながら、マラソン大会に参加するため、4時のバスで首都に向かいました。

2009年8月7日金曜日

ロス・アルガロボス小学校2009.8.6

小学校5年生のクラスでは、ニディア先生が「素数」を教えていました。
今日は、この学校で私たちのセミナーに参加してくれた彼女の授業を見に来ました。
この学校は、ノルマル校から車で15分ほどのところにある、学年1クラスの小さな学校です。
5年生は32人。
多くても席を立つ子がいませんでした。
先生がしっかりしつけているのでしょう。

素数の見つけ方を計算で教えていきます。
2で割って、3で割って、・・・。
最後まで割らなくても・・・。
いつのまにか、素因数分解に。
208は素数?
2で割れたら素数です。
でも最後までします。
2×2×2×2×13と。

何問か代表の児童に解かせた後、1から100まで書いた表の中から素数を見つけていきます。
30までいくと、だんだん答える児童が少なくなってきました。
そこで、「一人一人順番に聞いてったら?」と提案し、そうなりました。
32は? 「素数かなあ。」 先生「違うでしょ。」
33は? 「素数!」 先生「どうして?違うでしょ。」と。

ちょっと違うやり方を提案。
数直線で、2飛びは÷2。
3飛びは÷3。5飛びは÷5。
それを黒板に書き、それぞれ違う色でマーク。
一つもマークがない数が素数だよ。
だって、2でも3でも5でも割れないって言うことが、素数なんだから。

1時間のはずの授業を2時間にしてしまった責任は私にあります。
授業後、教室の外ではおやつを配っていました。
今日のおやつは、ホットドックとアイスクリームです。
アイスクリームは私の前でなくなってしまいましたが、ホットドックとジュースをおいしくいただき、帰ってきました。

ミニセミナーでは、彼女は分数の授業をしたいということでした。
今日の午後はその教材の準備をしました。








2009年8月6日木曜日

カニャーサス・アバホ小学校2009.8.5

朝、7時半。
ノルマルを出発しようとするときに、1本の電話がありました。
「ケイ、待っているんだけど、いつ着くの?」と。
今日はカニャーサス・アバホ小学校に行きました。
ここから車で30分ちょっとのところにある学年1クラスの小さな学校です。
学校の壁全面には、このような絵が描かれていました。

1年生担当のフランシスカ先生と、2年生担当のマリア先生が、私たちを出迎えてくれました。


最初に1年生のクラスの授業を見ました。
今日は、3つの数字の足し算の学習です。
ガテマラの教科書を使った授業でした。
フランシスカ先生は、私たちのセミナーに参加してくれた先生の中で、もっともまじめに参加したことで表彰した先生です。
彼女の良さが授業にも出ていました。
後半は、プリントを使った練習問題。
理解に時間のかかる子どもたちのところへ行き、個別指導の時間を十分にとっていました。
いつも、ノルマル校の近くのコピー屋で彼女を見かけるのは、こういう練習問題を子どもにさせているからだということが分かりました。

次に、2年生のクラスを見せてもらいました。
内容は、「かけ算」です。
マリア先生も、ガテマラの教科書をベースにした授業でした。
足し算の立式を始めにし、それからかけ算の立式にもっていきます。
教室内の至る所に、私たちがセミナーで扱ったものが貼られていました。
子どもたちの多くが、かけ算の意味を理解していました。
彼女には、間違った子どの答えから、その間違いを生かす授業の組み立て方を提案していきたいと思います。

彼女の教室にはめずらしいものがありました。
それは、「時計」です。
日本ではめずらしくないのですが、このパナマでは、教室に時計をおいてあるクラスを初めてみました。
私がセミナーで提案した一つです。
時間を守らせるというしつけをするためには、教室に時計がなければならないと。
この時計は、セミナーの前からあったのかもしれません。
でも、教室に時計を置くということは、時間を守らせようとしているのでしょう。
そういう姿勢がとてもうれしく感じました。

6年生の担当の先生も算数の指導法を教えてほしいと、私たちのところにやってきました。
私たちにできることを、できる範囲でするということで、8月22日(土)に、算数部屋に一緒に来てもらうことにしました。

パナマの6年生が学んでいる内容の一部は、日本の中学生が学ぶ内容です。
だから、それを教える先生も大変なんです。

ちなみに彼女が今日教えていたところは、ルートの計算です。

帰ってから、さっそく教材作りを始めました。