2008年11月19日水曜日

葉を摘む少女2008.11.18

今日は、学校の正面玄関を通って出勤しました。この玄関の前には、きれいな庭が広がっています。その庭には、花や樹木が適度に植えられ、来た人の心を和ませてくれます。
授業が始まる7時少し前に、この玄関を通ろうとしたとき、そのすぐそばで2人の女の子が、鉢植えのところで何かをしていました。行って聞いてみると、葉の先が枯れているので、その部分だけ取っているのだと彼女たちは答えました。どうやら手つきを見ていると、初めてではなさそうです。私も少しお手伝い。夜露で少し濡れた葉先をつみながら、何とも言えないすがすがしさを感じていました。こんなにすばらしい生徒たちがいる、この学校のために働けることに感謝しなければなりません。始業のチャイムが鳴りました。彼女たちは、つみとった大きな鉢植えを、玄関の中に運び、それぞれの教室に歩いて行きました。
算数部屋に向かう途中、算数科のビキ先生に、「今日、時間ある?」と声をかけられました。2時間目の後、待ち合わせをして話をしました。明日の夜、私を家に招待したいとのことでした。思わぬ誘いでしたが、心の中からほのかな喜びがこみ上げてきました。聞くと、彼女の息子さんは、15歳で、15歳になるとカトリック教では、「コンフィルマシオン」(カトリック教徒に正式に認められる儀式)が行われるのだそうです。それが明日なので、夜はお祝いするのだそうです。そのときの代理の父(結婚式の仲人のようなもの)が、ハイメ(仲良くしてもらっている図工の先生)のようでした。
今日も、12月のセミナーの準備をしました。図形の基本は、直角三角形であるというテーマで行う教材を準備しました。三角定規は直角三角形です。それを組み合わせると、長方形や正方形、二等辺三角形や平行四辺形、台形やひし形ができます。パナマの算数の問題点は、考えさせる前に公式を丸暗記させてしまうことです。公式を使わなくても台形や平行四辺形の面積が求められることを、色違いの三角定規で証明するという内容の教材です。
何か先生の役に立ちたいという気持ちになれたことが、今日の一番の収穫です。

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