2009年9月10日木曜日

アレハンドロ・カマーニョ小学校のミニセミナー2009.8.31


参加校の中で最も遠くにあるこの小学校では、2人の先生がそれぞれ3学年ずつ受け持ています。
2つ以上の学年が、1つの教室(1人の先生)で勉強することを、ムルチ・グラード(複式学級)といいます。

山道を教育省の車で行く途中、この少年たちをひろって乗せました。
彼らは、近くの小学校に登校したのですが、担任の先生が休みだったということで、クラスが休みになり、そういうわけで家に帰るとのことでした。

パナマでは、担任の先生が休むと、生徒も休みになるのです。
先生が休んでも変わりの先生がいないという村の学校の現状もありますが、いつも一斉授業なので、自主的に何かをするという仕組みができていないのが、大きな問題としてあります。
また、練習問題などをするときには、学校に印刷機がないので、町まで行って、自分のお金で印刷しなければなりません。
だから、練習問題を作って、先生がいないときにプリント問題をさせるということは、難しい面があります。

2,4,6年担当のモイセス先生は、4,6年生に分数の授業をしました。

折り紙、水の入ったボトルを使って、分数の仕組みや意味を考えていきました。

おとなしい子どもたちが、どのくらい分かっているのか探りながらの授業です。
1リットルの3/4は、3リットルと自信を持って答えるような子どもたちです。
分数って何かを時間をかけて、具体物を使って考えて行かなくては、ただ、計算だけの技術を覚えるだけの授業になりかねません。

この子たちのために、どこから、どう支援して行くべきか考えて行かなくてはならないと思っています。





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