2009年7月30日木曜日

リオ・カニャーサス小学校

今年の2月、カニャーサスで働いていたF隊員からのさそいがあり、1度だけ算数遊びを教えに来たことがありました。
今日は、その町の中心から車で30分ぐらい山の方に走ったところにある小学校に行きました。
その名は「リオ・カニャーサス小学校」。
「リオ」は「川」という意味です。
どうしてその名がついたか、よくわかりました。
途中、川を渡らなければならないからです。
写真にあるように、ひざぐらいの深さの川を車で乗り越えていきました。

この学校には先生が2人だけ。
その1人、エウリビアレス先生が、今回私たちを呼んでくれた先生です。
年齢は私よりそうとう上だと思いますが、とても元気で、パワフルな先生です。
それもそのはず、毎日、町から徒歩で1時間ぐらいかけて山道を通ってくるのですから。
彼がF隊員に私の連絡先を聞いて、私が配った算数の資料を大切に持っていてくれたのです。

というわけで、しばらく授業を見させてもらった後、授業をしてくれと言うことになり、簡単な四則計算の考え方を教えてみました。
彼の持つグループは、1年生、3年生、4年生の合計20人ほどの児童たちです。
3つの学年の複式授業をしているのですから、大変なことです。
当然のように黒板も3つあります。
子供たちも3つの方向に机を向けています。

写真は、4年生の子どもたちに教えているところです。
足し算と引き算は兄弟だよ。
かけ算と割り算はお父さんとお母さん。
だって、お母さんは食べ物をいつも分けてくれるでしょう。
君は兄弟が3人だったよね。
チョコレートが12個あったら、平等に3人に分けてくれるでしょう。
割り算って、この「分ける」っていうことなんだよ。
だからとっても大切なことなんだよ。
こんな感じで進めていきました。

もう1つのクラスでも。
1年生、5年生、6年生が1つの教室で勉強しているグループです。
1年生には、サクランボ算を。
13-4=
13を10と3に分けて、
=(10+3)-4
これを並べ替えて、
=(10-4)+3
=   6  +3
答えはいくつかな?
= 9 ですね。


日本では当たり前のこんな計算方法も、ここパナマではとってもすごい新方式なんです。
私が書いた黒板を、先生がノートに一生懸命写している姿に、小さな感動がありました。
こんな先生や子どもたちのために、次はしっかりと教材を準備して授業してみたいと思います。


















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