2009年3月19日木曜日

かけ算のちがい2009.3.18

今日は、かけ算の指導案が書けずにずっとなやんでいました。
上がガテマラの教科書、下が日本の教科書です。
次の問題を解いてみてください。
【問題】
 一つのお皿にケーキが2つずつのっています。このお皿が4つ分あります。ケーキは全部でいくつでしょう。

【答え】
 式 4 × 2 = 8   答え 8 こ

みなさんは正解しましたか? ちがう? パナマやガテマラではこれが正解なのです。
もし日本なら、式が間違いでしょうね。
もちろん、2×4 ですね。 2つずつ、4つ分だからですよね。
どうして 4×2 なのか教科書を見てみると、4つ分、2このケーキがあると考えるからのようです。
こうなると、九九もややこしくなります。
2の段は、1×2
      2×2 
      3×2
      4×2 となっていくのです。
これが何倍という考え方にも適用されます。スペイン語の並びでは、「4倍する2を」となりますから、4×2なんです。
算数は世界共通でなければならないはずなのに、おかしいですよね。
この間、知り合いの娘さん(今度小学3年生)がかけ算を教えて欲しいと私の部屋に来ました。
3の段が分からないというので、その意味をこう説明しました。

 1つの袋の中にリンゴが3個入っています。1袋買うと、リンゴは合計3個です。
 これが、3×1=3 の意味です。(小さなボールを使って説明しました)
 それでは、3×2=6 の「3」は何のこと? 次に「2」は何のこと? じゃあ「6」は?

こんなことを2日間に渡って合計3時間。
結局彼女はこの意味が分かりませんでした。3の段の九九は、おおよそできます。
でも、意味は全く分かっていません。
だから、文章問題になると出来なくなってしまうんです。
かけ算ができなくても生きてはゆけます。でも、生活の中で使える場面はたくさんあるのです。
パナマの子どもたちは、分かったふりをするのは上手です。
でも分からないことをかくさずに、とことん先生に意味を説明してもらうことが大切ではないでしょうか。
先生も上手に説明する技術を身につけなければなりませんが。
その手助けができれば、パナマに来た意味があるというものです。

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